今日のコマ大数学科の問題は3点反射の最短経路問題でした。
どこかで見たことあるのなぁ〜と思っていたら、H18の巣鴨高校の入試問題にあったみたいです。
(2007年7月4日追記)
下図のような△ABCの辺上に点P,Q,Rをおく。
このとき△PQRの周の長さが最も短くなるのはどのような条件か?
(ただし、△ABCは鋭角三角形)
解く前に少し前置きを…
この問題を見たとき受験生であればまず最短経路問題を思い出してほしいです。
直線ℓ上の点でAPBを最短にする点Pはどこかという問題ですが、
これは線対称の性質を使って出します。
これはどんな参考書にも載っている事項です。
厄介なのは2点反射のときです。
これも線対称の性質を使い図2のようになります。
下の図ではA→P'→P''→Bが最短経路。
最短経路A→P'→P''→Bは線対称の性質から経路A'→P'→P''→B'と等しいことがわかります。
つまり
A→P'→P''→B=A'→P'→P''→B'
A'→P'→P''→B'は直線であることから最短だとわかります。
本当にそうなのか検証してみたいと思います。
P'以外に最短経路が存在したとします。P’以外の点をPm'としましょう。
先ほどと同様、線対称の性質から
仮経路A→Pm'→P''→B=A'→Pm'→P''→B'
だと分かります。そしてA'→P'→P''→B'は直線であることから
A'→P'→P''→B'<A'→Pm'→P''→B'は明白です。
これは何を意味しているかというとP'(P''も)は少しでも位置をずらすと
経路A→Pm'→P''→Bは最短ではなくなるということです。
これで
経路A→P'→P''→Bは最短であると分かりました。
これは任意の点で成り立ちます。

以上を前提知識にして問題をみてると…
まず適当に点Pを固定してあげるとこれは上述の2点反射と同じ問題になります。
(点Pはまだなにも確定要素はありません。とりあえず適当におきます。)
もし点Pがこの位置でよいのならこの問題はこれで終わりです。
△PQRの周を最小にするような点Pを決めなければいけません。
線対称の性質から
RP=RP''
QP=QP'
よって、 △PQRの周=P''P' だとわかります。
これは点Pがどこにいても同じです。
△PQRの周=P''P'
であることから
△PQRの周の最短を考えること⇒P''P'の最短を考えること
ということです。
図形問題はこのように同値関係にあるものを手繰り寄せていって
より簡単な問題に置き換えながら解いていきます。
最早この問題において直線P''P'が最短となる条件を見つければよいということです。
さて、直線P''P'の長さはどのように変化するんでしょうか
△P''AP'をもう少し詳しくみてみましょう
ここでも線対称の性質より、△P''AP'は二等辺三角形ということがわかります。
○どうしと×どうしは同じ角度になります。
∠A=○+× ←後で効いてきます
AP=AP''=AP'=a ←後で効いてきます
さらに△P''AP'を詳しくみます。
これが何を意味しているかわかりますか?
点Pがどこにあっても直角三角形AP''Hにおいて
∠P''AH=∠A
何をやりたかったかというと、P''P'の長さがどうなっているか?という話でした。
そして∠P''AHが一定であることからP''H(P''P'の半分)はaの長さだけで決まるということです。
もっと正確にいえばP''Hはaの長さに比例するということです。
三角比をつかえば
P''H=a×sin∠A であるというとです。
(sin∠Aは定数なのでP''Hはaに比例する)
以上をまとめると
△PQRの周の最短 |
AからBCに下ろした垂線の足が点Pです。
図形の対称性から残りR,Qも垂線の足ということは分かります。
解説おわり
△PQRの周の最短 |
このように図形問題はどんどん同値関係を導いていって、より簡単な問題に帰着できるようにするのが鉄則です。
あと、最初に点Pを固定して考えることも。
つまり、最初に3点全部をでたらめに動かしていたのでは埒があかないので、
3点のうち1点だけを固定して考えていこうとう発想は大切です。
ちなみにH18の巣鴨高校の問題は具体的な辺のながさが与えられていて最終的には最短距離を出せという問題でした。一応小問による誘導形式になっていましたが、難かったですね。
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